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ダイハツ ハイゼット加速不良
加速不良の原因
お客さんからの申し出事項で
「ギヤチェンジ後の加速が悪い!」
と言う事で実際に試運転してみると、、、
ギヤを1速に入れて発進すると「ウォーン⁈」
これ経験した事ある人なら直ぐ分かると思いますがクラッチが滑ってます‼️
ギヤを変えていってもエンジン回転だけ上がり加速しません。
考えられる原因はクラッチワイヤーの調整不良、またはクラッチディスクの摩耗です。
ダメもとでクラッチワイヤーの遊びを調整してみましたが状況は変わりませんでした(・_・;
こうなるとクラッチディスクの交換が必要になります。クラッチを交換するには当然トランスミッションの脱着が必要になるので費用も高額になります。
クラッチオーバーホール
最近ではマニュアルの車自体少なくなりましたね。
商用車ではまだまだマニュアルトランスミッションの車両もあります。
トランスミッションを取り外してクラッチディスクの交換をします。
お決まりですがバッテリーのマイナス端子は取り外しておきます。
ハイゼットは縦置きエンジンで比較的作業しやすいですね。4WDなのでプロペラシャフトは2本ついてますがリア側だけ取り外してフロント側は後方へスライドすれば完全に取り外さなくてもミッションは下ろせます。
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交換部品
クラッチOHの際は、、、
以上の3点または4点同時交換するのが基本です。
ドライブシャフトやプロペラシャフトの脱着でミッションオイルが抜けてしまうのでコチラも交換が必要になります。
クラッチディスクさえ交換すれば滑りは収まりますが経年劣化のことを考えれば周りのパーツも交換しておくのが得策です。
取り外したクラッチディスク左側、 右写真がレリーズベアリング
レリーズベアリングは、手で回すと「シャー」って異音が出てました(゚Д゚;)
クラッチの交換時期は?
クラッチの交換サイクルは使用状況で大きく変わりますが一般的には10万キロくらいと言われています。使えば使うほど摩耗するパーツなので半クラッチを多用する運転では早期にクラッチ滑りが発生する事もあります。
あくまでも目安なので20万キロ以上無交換で使用されている車両も多く見かけます。
クラッチペダルの遊びが少なくペダルの手前側で動力が繋がるようになってきたら摩耗が進んでいると考えられます。これはワイヤー式と油圧式で感覚が違いますがワイヤー式であれば調整で延命できる可能性もあります。
また先程書いたようにクラッチを繋いでもエンジン回転だけが上がり加速が悪い!スピードが出ない!など滑りが発生してる場合は、早急に修理が必要です!!
手遅れになると走行不能に陥ります💦
上の画像は新品のクラッチカバー、ディスク、ベアリングです。
右の新品クラッチディスクと比較すると左のクラッチディスクはかなり摩耗しているのが確認できると思います。。
クラッチオーバーホールの修理代は?
部品代が約20000円、作業工賃が約30000円で合計50000円前後が相場になると思います。ディーラーや街の修理工場などでレバレート(時間当たり工賃)に差がある為、修理をお願いする工場により異なります。
詳しい見積もりが知りたい方は問合せすれば教えてくれるかもしれませんね。
車種により作業工賃や部品代は様々です。
クラッチオーバーホールの交換後は、試運転を実施してクラッチの遊びの状態や異音がないかなど確認して完了となりました。
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余談ですが、、、
若かりし頃の失敗談。
まだ整備士を始めて間もないころ2tトラックのクラッチオーバーホールを初めて任されました。その時先輩から教えられたのは「クラッチディスクの向き」についてです。
組みつける際は、クラッチディスクの出っ張っている方をクラッチカバー内に収めるように組みつける事です。(初歩的な事)
取り外した通りに組みつければ問題ありませんが部品が来るまでに時間が空いてしまったりすると忘れる事もあります。私じゃなくてこの教えてくれた先輩は過去にクラッチディスクの向きを間違えて組みつけてしまったことがあったそうです(-_-;)
クラッチディスクの向きを間違えるとどのような事になるのか??
考えてみると分かりますが、、、
などが考えられます。この失敗した先輩の場合、クラッチが切れなくてすぐに分解して組みつけ直したら大丈夫だったそうです(;^_^A
まー私はこの話を聞いた後だったので間違える事も無く初めてのクラッチオーバーホールは無事終える事が出来ました。
何十年も整備業をしていて思いますがよく観察する事が重要だと思います。
何も考えずに分解すると組みつけ時に「あれ!このパーツの向きは?どこに付いてた?」など分からくなることがあります。初めてする作業や慣れない作業では手順を覚えて置いたり写真を撮ったり記録しておくと迷わないで済むかもしれないですね(^^;)
どんな仕事でも同じだと思いますが作業手順を守って異変に気付いたときは早急に対応することで異常な事態を回避できるのではないかと考えてます。
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