どうもnobです(^^)
スズキ エブリーバンDA64V
オートマチックトランスミッション不具合。
走行中、加速時にクラッチが滑り加速不良になる現象。
走行距離は8万キロ台なので不具合が起こるのは早いような気もしますが、、、使用状況も分からないので何とも言えません。
ATフルード量は問題ないけど汚れはあります。
こうなるとAT内部の不具合は確定です。オーバーホールと言う修理方法もありますが
今回の車は、リース車両でしたのでリース会社支給のリビルトATと交換する事になりました。
AT交換
近年は耐久性が上がってるのでこのような修理はひと昔前より減ったような気がします。20万キロ以上走行しても問題なく走行する車両も多いです。
AT載せ換えなんて久しぶりに作業しました。
4WDですがFRベースの縦置きなのでFFの車より作業はしやすいです。
リビルト品のATは本体のみなのでトランスファーは付け替えになります。
トランスミッションの配置図は上の図のようになります。
トランスファーの他パイプ、センサー、マウントなどはすべて付け替えになります。
大まかな作業手順は
- バッテリーマイナス端子切り離し
- ATF、トランスファーオイル抜き取り
- フロント、リアプロペラシャフト取り外し
- セルモーター取り外し
- センサー類カプラー取り外し
- ATホース取り外し
- シフトワイヤー取り外し
- トルクコンバーター取り付けボルト6本取り外し
- トランスミッション取付ボルト取り外し
- ATマウント取り外し (ミッションジャッキ使用)
- AT取り外し
細かい部分は省きましたが大まかに言うとこんな感じです。
エンジン&トランスミッションスチフナを取り外しその隙間からトルクコンバーター取付ボルトを脱着します。
AT取り外すと上の写真の状態になります。
取り外し後はトランスファーを付け替えます。
リビルトトランスミッション
リビルト部品
リビルト品は再生部品です。自動車部品の高額パーツにはリビルト部品の設定がある場合があります。今回のトランスミッションの他、エンジン、オルタネーター、セルモーター、ドライブシャフトなど。
基本ついていたパーツは返却が必要です。
リビルト部品使用時の注意点は?
- コア(下取り部品)の返却がない場合は金額が高くなります。
- 部品到着から約2週間でコアの返却が必要です。
ダメになったATを分解して必要な個所を部品交換するなどして正常に作動するようにしたパーツになります。ケースなど使用できるパーツは再使用します。
リビルト品は会社により品質に差があるような気がします。すごくきれいな新品パーツのような物から中古品に色を塗っただけのような物まで様々。使用する再生部品にもよるんでしょうけどね(;^_^A
滑りがある場合はATフルードラインに鉄粉等が残留してることがあるのでオイルクーラー、ホースやパイプ内の清掃も必要になることがあります。
ATFは標準で3,4Lですが3,0Lでちょうど良かったです。
AT交換後は滑りもなく3速まで変速もスムーズになり復活しました。
フロントロアアーム交換
ATの不具合の他ロアアームにガタが出てたので交換しました。
ボールジョイントがガタガタになってました(゚Д゚;)
こちらは社外製の新品ロアアームを使用して交換しました。
足回りのガタはなくなりましたがコトコト音がします。
ロアアームの取り付けには問題なく原因はスタビリンクとブッシュのガタによる異音でした。
オートマチックトランスミッションも正常になり異音もなく快適に使用できる状態になりましたので納車できそうです。
修理費用は?
今回の車両はメンテナンスリース車なのでお客様請求はありませんでした。
実費での修理金額は、リビルト品でのAT載せ替えで
- AT脱着 3,6H(標準作業時間)28000円くらい
- ATリビルト品 その他部品代 150000円くらい
合計金額は約20万円前後が相場かと思います。
(修理内容により異なります)
普段は車検整備などを中心に作業してますがエンジン載せ替えやAT載せ替えなどは割と好きな作業です。
車検や点検などの整備も重要ですがたまには整備士らしい仕事もしたいですよね(;^_^A
マニュアルトランスミッションなどはリビルト品の設定がない車両も多いのでその時は分解修理(オーバーホール)します。シンクロがダメになってギヤが入らないなど。
作業を始める前は気が重いですがやり始めると楽しいんですよね(;^_^A
今回は「エブリーバン AT載せ替え」のお話でした。
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