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ホンダ N-BOX エアコン風向き変わらない
お客さんよりのご依頼事項で「エアコンを付けて吹き出し口(風向き)のモード変更が効かない!」と申し出がありました。
常に現象が出る訳ではなくたまにモードが切り替わらないと言う事でした。
風の向きは、フロントガラス(上)、VENT上半身(顔の部分)、FLOOR足元の3つです。
このうち上半身の吹き出し口から風が出なくなると言うのです。
モード切替(点検)
オートエアコン装着車なのでモードの切り替えはアクチュエーター(モーター)で切り替えしています。
何度か動かしていると現象が出ました。VENT(上半身)の位置にならない事が分かりました。原因としては、モード切替のリンク部分の動きが悪いまたはモードアクチュエータの作動不良の2択です。モードスイッチに原因があれば全く作動しない現象となるでしょう。
写真のようにモードをこの位置にしても足元からしか風が出ません💦
モード切替ができない原因
今回は、モードアクチュエーターが原因でした。
内部モーターの劣化でしょうね。
下の写真は、新品部品です。
モードアクチュエーター 品番 79140-TY0ー942
モードアクチュエーター交換
サービスマニュアルを見てみたら👀
ヒーターブロアユニット取り外し??と書いてありました。
確かにブロアユニットが邪魔ですが狭いながら交換できない事はないでしょう⁈
と言う事で強行突破!!
アクチュエーター取り付けはビス2本です。このうち下側(奥側)取り付けネジが狭い場所にありアクセスしずらいです。
写真中央の緑色カプラーが付いてる場所がモードアクチュエーターです。
モードアクチュエータ取り付けビスとブロアユニット間は4cmくらいかな?プラスドライバーでネジを回さないといけないのですが💦 そんな短いドライバーある?
あるんですよ!!
でも私が所有してるものではあと5mmくらいが入りません!!
先端のビットを一番短いものへ変えて何とか入りました。
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少しタイプは違いますが上のようなドライバーです。
anexの超薄型ラチェットハンドルは短くて良いですね。私のはもう少しだけ長いです(^^;)
最初の何回転かだけ緩めてあとはビットだけの状態で手で回して緩めました。
上側は通常のドライバーで作業できました。
たまにしか使わないけどあると便利な工具のうちの一つですね。
交換時間はブロアユニットを脱着せずにできたので10分もかからないくらいでできました。
写真右側が作動しないアクチュエーターですが見た目には異常ないですね。
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本来の手順ではないですがこのような事って自動車の整備では意外とあります。
そこには便利工具のおかげと言う事もありますが熟練の経験者だからこその部分もあります。
経験の浅い整備士であればマニュアル通りに作業する事になると思いますが私の場合はいかに早く整備できるか?といつも考えながら作業しています。
もちろんいつも上手くいくとは限らず、マニュアル通りにしないとダメだった!と言う事もあります。手順通りに作業しなかったために余計に時間がかかってしまう場合もあります。そのあたりの判断はやはり今までの経験からくるものと考えます。
失敗も経験のうちですしね🤭
自動車修理の工賃や納期のお話
今回のアクチュエーター交換では10分もかからず交換できたので工賃は10分の金額⁈とはなりません!
標準作業時間なるものが車種ごとに決められているのでそれに照らし合わせて工賃が算出されます。
標準作業時間は、中級の整備士が作業した場合のおおよその作業時間となります。
つまり早くもなく遅くもない真ん中(標準的な時間)をもとに作られた工賃表です。
もし仮に今回の「アクチュエーター交換を新米整備士が作業して2時間かかりました」なので工賃は2時間分です。と言われてもお客さんは納得しないでしょう。
お店により標準時間表に書かれてる時間より極端に短い時間でできたので安くしてくれる良心的なお店もあると思います。でも基本は決められた工賃が請求される事が一般的だと思います。
お客さんの中には、「工賃サービスしてよ!」という言葉を聞いたことがありますが整備士は作業した代わりに代金を頂いているのでそれはできないですよね~(;^_^A
「じゃあ自分で交換してみますか?」って気持ちにはなります🤭
もちろん数分以内で終わるような修理とかでこちらから「工賃サービスしておきますよ」ってことはたまにあります。これもお客さん次第なところもありますね。
やはり人間なのでお客さんから先に「工賃くらいサービスしてよ!」と言われるとヤル気が無くなります⤵
難しいですが結局は人と人の関わりなんですよね。私みたいなタイプは褒められると安くしちゃうタイプです😅 整備士と仲良くしておくとサービスでしてくれる事もあるかもしれませんよ⁈
でも金額を決めるのは整備士ではないのでフロント(受付)とお客さんで話し合って納得していただくのが一番です。
概算見積書は最初にもらう
整備工場では最初に概算見積もりを提示するよう決められています。
見積金額の連絡もないまま「修理終わりました。○○円です。」という整備工場は危険です! トラブルの元になりますので取引しない方が良いです。
みなさんも経験あると思いますが整備費用が高くついたとか車検代が高かった!など。
一度修理明細をよく見て👀不審なところがあれば遠慮なく説明を求めればよいと思います。見積もりもなく整備完了後に「¥○○〇円になりました」と言うのは業界ではNGです。どんな企業でも最初に見積もりを提示して話を進めるのが一般的ですよね。もし追加整備が出たらその時は加算になる金額を先にお知らせするのが良心的な整備工場だと考えます。
少なくとも私が過去にフロント業務をしていた時はこれらを守っていました。
それでも最初と金額が違う!となかなか納得してくれないお客さんはいましたけどね💦
作業時間ってどれくらいかかるの?
見積書には金額の他、おおよその作業時間も分かります。1時間当たりいくらというレバレートが工場により決まってるので見積もりの工賃でだいたい作業にかかる時間が分かります。
※レバレートとは1時間当たりの作業工賃金額で整備工場により変動します。
例えば、、、、、見積もり金額が以下の場合
部品代 ¥5000円
工賃 ¥10000円
レバレートが10000円だとすると作業時間は1時間(1.0h)となります。
交換するだけの作業は分かりやすいですが、、、
工場のキャパシティの問題も影響してきます。人員が少なくいつも忙しくしている工場では、時間のかかる整備が後回しになり「修理に出した車がなかなか修理から帰ってこない!」というような話も耳にします。
特に冬場のタイヤ交換時期や2,3月の車検の多い繁忙期などはこのような事が起きやすい状況になります。
見積もりを貰った際に納期についても先に話をしておく事が重要です。
いつまでに!という明確な納期があると工場側も優先して作業するようになります。
いつまでたっても修理から帰ってこない!または連絡も一切ない!
この様な場合は整備工場に連絡して「進捗状況を教えてください!」と言えば角も立ちません。
お客さんから連絡をいただく事で整備工場側も「早くしないと💦」と心理が働きますので黙って待っているのではなく整備工場側に連絡を入れてみる事も大事です。
もちろん整備工場側から進捗状況を連絡するのが当たり前の話なんですけどね😓
どうでしたでしょうか?
皆さんも信頼できるかかりつけ整備工場はありますか? 病気になったら行くお医者さんは決まってると思いますが自動車もまた同じです。
気軽に相談できる腕の良い修理工場が近くにあると嬉しいですよね。
私自信もお客さんに信頼していただける整備士であり続けたいと思っています。
腕が良いかどうかはさておき(;^_^A
今回は、「N-BOX エアコン風の向き変わらない 自動車整備工場 作業工賃や納期のお話」でした。
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