どうもnobです(^^)
修理車両は、ランドクルーザープラド
平成30年式 TRJ150W
最初の現象
走行時に異音がします。リアのブレーキ付近よりカチャンカチャンと言う音。
ブレーキテスターで制動力を測定するとサイドブレーキ使用時リア左側が全く効かない様子でした。
サイドブレーキ点検 左ホールドピン脱落
サイドブレーキが異常なのは明らかなのでリアブレーキの点検を実施しました。
左右のサイドブレーキを点検すると左側のサイドブレーキシューを固定するピンが脱落してました。シューが動いて異音がしていたようです。
右側の丸いものが表面側のピンのストッパーです。変形して穴が広がってました。
上のストッパーになるパーツが脱落してました💦
シューのホールドピンとスプラリングなど一式を交換してシューを固定しました。
もう一度制動力を点検すると次は右側だけサイドブレーキ使用時に制動力が上がりません!
ここまでの修理でユーザーからの要望の異音は消えました。
右側のサイドブレーキを点検するとサイドワイヤーがバックプレート裏で折損してました。原因は不明ですが先日の大雪の時に雪の塊にでも乗り上げたのが原因なのでは?といったところです。
左が新品 右が折損したサイドワイヤーです。
サイドワイヤー交換。
サイドワイヤーを注文して,新品へ交換します。
ランクルのサイドブレーキシューのホールドピンはとにかく隙間が狭く作業し難いです。中央のハブが邪魔して工具が入りずらいです。
後ろ側のブレーキライニングを取り外してサイドワイヤー切り離します。次は室内にあるサイドブレーキレバー側のワイヤー接続部を切り離します。
コチラはコチラでコンソールなど分解が必要になるので手間がかかります。
肝心なところを撮り忘れましたがシフトレバーの周辺のリアコンソールを丸ごと取り外してサイドワイヤーを交換しました。
最近の車はボルトやビスの数は圧倒的に少なくなりましたが代わりにクリップやツメで勘合してる部分が多いです。順序通りに作業しないとコンソールのカバーやケースなどの破損に繋がります。整備書通りにって事ですね(;^_^A
標準作業時間は?
今回のランドクルーザープラドのサイドワイヤーの標準作業時間は2,5Hでした。
つまり2時間30分です。
今回は初めての作業だったので3時間以上はかかりました。
サイドワイヤー交換後の不具合。
サイドワイヤー交換作業も終わり「はい、おしまい!」のはずでしたが、、、
サイドブレーキをかけて戻すと右リアより「カコン!」と音がします⁈
何度操作しても同様の異音がします。組みつけを間違えてないか確認しましたが問題ありません! しかし右リアのサイドブレーキシューをよく観察すると後方(ワイヤー側)のシューの根元部分が変形してドラムに接触した跡がありました。
右サイドブレーキシュー後側交換
ライニングが少し浮いてます👀 ライニング位置とシューの位置が変です。
湾曲してますよね。ワイヤーがフリーになったせいか何らかの原因でシューに強い衝撃がかかったのでしょう。音の原因はコレでした!
こちらが新品のシューです。当然ですがライニングの方が先にドラムに当たります。
これが正しい位置関係ですね。
比較すると分かりやすいと思います。
左のシューは変形によりライニングとシューの高さが同じくらいになってます。
ブレーキシューの交換で異音は消えました😊
しかし今回の修理は、原因が右側のサイドワイヤー破損でした。なのに最初の症状は左のサイドが効かないという事象でした💦
左のブレーキシューを固定修理が完了したら次は右のサイドが効かない!
サイドワイヤーの交換後は修理完了と思いきや異音発生。ブレーキシューの交換を以ってすべて修理完了となりました。
交換部品
- 左側 シューホールドピン
スプリング
ストッパー
- 右側 サイドワイヤー
ブレーキシューリア側
以上です。結局すべての修理が完了するまでに何度もブレーキを分解する羽目になりました💦 よく観察して丁寧に診断する事が必要ですね。しかし30年整備してますがブレーキシューが曲がってるのは初めてみました(;^_^A こんな事もあるんですね。
最初の異音発生から修理完了に要した日数は約20日間! サイドブレーキワイヤーがメーカー欠品により時間がかかってしまいました(-_-;) ユーザーにはサイドブレーキを使用しなければ走行可能なので部品入荷まではそのまま車を使用していただきました。
部品がない事にはどうにもなりませんからね。
無事に修理が完了できて良かったです。今回はちょっと悩んだ修理事例でした。
ブログ最後までブログご覧いただきありがとうございました。
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