こんにちは😃nobです。
平成23年式 トヨタ ヴォクシー 走行中、段差でフロントよりコトコト音がするという修理です。
原因はフロントスタビライザーリンク右側のガタつきでした。
走行テストでは小さな段差でも右前側よりコトコト音がします。この段階で推測するにスタビライザーブッシュまたはリンクが怪しいと思った。
段差乗り越え時のコトコト音はサスペンション周りの部品劣化で生じる事が多いです。
ショックアブソ-バ-、スタビブッシュ、スタビリンク、ロアア-ムなど。
車体リフトアップして足回りの確認です。
フロント右側のスタビライザーリンクの下側ブーツが破れてボールジョイントにガタつきがあり一目でダメだと分かった。
左側のスタビリンクは少し前に交換してあるらしく異常なし。
スタビライザーブッシュはガタ付きなく正常。
今回は、フロント右側のスタビライザーリンクの交換修理をする事になった。
(ブ-ツが破れると埃、ゴミ、水分が侵入し、ボールジョイントの損傷を早める。)
こちらのヴォクシーはフロント右側スタビリンクの交換後、異音は無事消えて修理完了した。
車の異音修理は分かりにくい音もあるので難しい。
人によって聞こえた方が違ったり、異音の表現方法などの違いから、より詳しい問診や同乗確認が必要になるケースもある。
今回のスタビ系の音は、私的にはコトコト音が一般的だと思うが、お客様によってゴトゴト、ガタガタ、ゴトンゴトンなど様々。
同乗して異音がした時にこの音ですね?と確認するのが1番の近道です。
お客さんとメカニック側で食い違った音として認識してしまうとメカニック側が異常音を発見して直しても、まだ直ってない!と全く違う異音修理をしてしまう事もあるだろう。(異音がしている時点で異常なのだが複数出ている音は順番に消していくしかない。)
お医者さんと同じで最初の問診は重要であると考える。
今回のような分かりやすい異音修理は問題ないが、
時々とか一週間に何回かしか出ない異音修理などは特に難しい。同乗しても異音が出ない事には原因の特定すらできない。
いつ、どんな時に、天候は?、乗り始め?長時間乗った時? などいろいろと聞く事はあるが、原因を探るには一つ一つ疑わしい箇所を潰していくしか無い。異音を再現して確認する必要がある、その為の問診です。
異音修理だけじゃなく、エンジン不調や様々な修理にも通じる事です。
現象確認して異常個所の原因を突き止める。(当たり前なんですが)
整備士が困るのは、例えば
- お客さん 「走ってると変な音するんだよね」
- フロント 「はい分かりました。見てみます。」
- フロントから整備士へ伝える「走ってると変な音がするから見て欲しいって。」
- 整備士からフロントへ、「どんな音?どの辺りから?どんな時に?」
- フロント 「変な音としか言ってないからわからない、、、。」....
とまあこんなやり取りをしているようでは修理のしようがありませんよね。
経験談ですが(笑)
お客さんが変な音がするって言うんだから、せめてどんな音なのかだけでも聞けよって感じですけど😠
その場にお客さんが居るなら整備士が直接聞けるけど、代車に乗って帰ってしまったりすると確認もできずに困りますね。
たかが異音、されど異音!
命にかかわるような危ない異音もあるので真剣に向き合って接客、修理して行きたいと思います。
私も今は、町工場で整備士してますが、以前は某ディーラーで整備からフロントの経験もあります。
整備工場のフロントは単なる受付ではなく、お客さんと整備士の橋渡し役
非常に重要なポジションで整備経験が豊富な知識のある人が適任です。
フロント、整備士どちらの立場も分かるのでもどかしい気持ちもありますが、
自分がお客さんの立場なら、詳しく状況説明して早く確実に直してもらえるよう
お店側に伝えます。
直す側の立場なら、より詳しく状況を聞き出す努力をして
確実にお客さんの要望どうりの修理を完了させたいと考える。
修理する方、修理してもらう方、立場は違えど確実に修理を完了させる事は
共通してますからね。気持ちの良い対応を心掛けたいもんです。
ちょっとした不満みたいな話になりましたが、誰もが満足してもらえるような
メカニックでいたいですね😄
ご覧いただきありがとうございます。
ではでは