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スズキ スペーシアの修理記録です。
車両情報 ⇓
2017年 DAAーMK53S 走行15万キロ
減速時の異音
ご依頼は、「ブレーキを踏むとガラガラとかゴゴゴと言う異常音がする」症状で入庫しました。
異音診断
ブレーキを踏むと鳴る異常音なのでブレーキ系の故障かな?と思いましたがブレーキ系に異常は見当たりませんでした。
異音の種類は、ブレーキ操作時というよりアクセルを緩めて減速すると発生するようでした。
発生源は、ブレーキ系の足回りではなくエンジンルームから聞こえてきます👂
またアイドリングストップから復帰する際の始動時にも同じような異音が発生してました。
初めに聞いた感覚では、ベルトテンショナーが暴れて発生しているような音だと感じました。(カタカタ、ゴロゴロ、ブーン等)聞こえ方は人それぞれですね💦
診断を進めるのですが、リフトアップしてタイヤを空転させても異音がしなくなり場所の特定が困難な状況でした。
念の為ブレーキや足回りの点検をしましたがどこにも異常は見当たりませんでした。
最初に感じたテンショナーに異常がないか確認してみる事にしました。
結果は、アイドラプーリーとテンショナープーリーの劣化が見られたので交換する事になりました。
ドライブベルトは、調整式ではなくオートテンショナータイプなんですがオートテンショナーの動きが悪くてベルトを適切に張れない事がわかりました。
減速時などにベルトがたわんでもテンショナーが追従できずガラガラ、ゴロゴロと異音を発生させているようです。

15万キロ以上走行してるので劣化しても不思議ではないですね。
交換部品
- ドライブベルト
- クーラーベルト
- アイドラプーリー
- テンショナープーリー
以上の4点を交換します。
ベルト類は、劣化が見受けられたので交換します。クーラーベルトはストレッチベルトです。
※ストレッチベルトとは、調整機構を持たないベルトです。脱着には専用工具を使用して行います。
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ストレッチベルトの取り付けには、上のような工具を使用しました。
テンショナー、ベルト交換
手前のクーラーベルトは、交換するので切断して取り外しました。
オルタネーターのベルトは、上下のテンショナーを緩めて取り外します。
ベルトが外れたら下側のテンショナーから取り外します。12ミリのボルトを2本外したら外れます。
問題は上側のテンショナーですが同じく2本のボルトを緩めて外すだけなんですが、対象物は見えるけど👀工具が入らない様子でした💦

下からも上からも作業できないので諦めてエンジンマウントを取り外す事にしました。
エンジン下に支えを入れてエンジンマウントを取り外します。
マウントを外すと相変わらずボルトは見えにくいですが工具が入るスペースを確保する事がてきました。

上下のテンショナーを交換してエンジンマウントを元通りに組み付けて作業完了となります。

走行テスト、異音は消えた⁈
パーツの交換が終わったところで走行テストをして異常音が止まったか確認しました。
結果、異常音はなくなり静かになりました。
これが正常な状態です。
ベルトテンショナーは、車種により異なりますがバネの力や油圧によってベルトに適度な張力を与えるパーツです。
今回は、このテンショナーが劣化してベルトを適切に張ることができなくなりテンショナーがバタついて発生した異音でした。
現在の走行距離は、15万キロなので不具合が起きても仕方がないかなーと感じました。
異音修理って難しい⁈
異常な音の修理ってやはり難しいと思います。
簡単に特定できるものもあれば音は確認できるけどどこから発生してる音なのか?特定までに時間を要するものまで様々です。
そもそも異音が確認できない事もあります。
重要になってくるのは、修理前の問診です。
- どのような時などんな音がするのか?(ブレーキ、ハンドル操作、速度等)
- 発生頻度は?(常に、時々、稀になど)
- 冷間時なのか温間時なのか?
- 天候は関係あるのか? (雨天時、降雪時など)
まだまだありますが、事細かに問診して異音が発生してる場所の特定や確認手段を見出さなければいつまで経っても修理を進める事ができません。
ユーザの指摘する異常音を修理する整備士が確認できない事には始まりませんよね💦
ただなんとなくお客さんの話を聞いて、「エンジンから変な音がするから見て」とだけ整備士に伝えたところで直す側も?訳が分からず異音を確認する事すらできません。
明らかなエンジンからの異常音でガラガラやゴロゴロと常になってる場合は分かりますが、時々しか鳴らない音やさっきまで鳴ってたけど現在はしていない!と言った場合は、異常音を発生させて音の確認をする事から始めないと修理する事ができないのです。
整備フロントとメカニック側の連携が上手くいってないと見当違いな所を修理した、なんて事も起こるかもしれないですね💦
少ない情報量では誤った判断をしてしまう事もあります。
分かりにくい異音は、お客さんと整備士が同乗してお互いに音の確認をする必要があります。
これは人間のお医者さんと同じですよね。
例えば、腰が痛いから診てとだけ伝えてすぐに診断してくれないですよね⁈
必ず事前の問診があり、いつからどこがどのように痛むのか?どんな体勢をとると痛むのか?
事細かに問診される筈です。
車やバイクにしても同じなのです。
プロが見聞きすればすぐに分かる異常もあれは、プロが見ても簡単には分からない異常もあるのです。
そこにはお客さんと修理する側のやりとりも重要になってくると言う事です。

異音修理を依頼する時の注意点
ここでは、修理する側(整備士)が思うことを書いてみます。
修理に出す際は、依頼するお店に細かく故障個所の説明をすると修理する側も診断しやすいです。
これは、お店側の対応の問題もありますが何も聞かれないから何も言わないのではなく早く的確に修理を終わらせて欲しい!と思うなら積極的に内容を伝えるのが得策です。
異音修理の場合は、先ほども書きましたがまずは修理業者と同乗して異音確認をするところから始めます。
異音と一口に言っても、人それぞれ聞こえ方や音の表現方法が違いますよね💦。
修理する車に同乗して異音確認するのは、お客さんが伝えたい音と整備士が聞こえる音が同じか?のすり合わせ作業なのです。
言葉だけの説明ではお互いに分かり合えないこともあります。
的確に診断してもらう方法は?
整備士と一緒に車に乗り異音を確認してもらう(ここが一番重要!)
異音の確認ができない時は、できるだけ細かく具体的に症状を伝える
異音が確認できれば診断も進めやすいと思います。
問診内容
- いつから症状が出ているか?
- 最近修理した箇所は無いか?(車検、点検、その他修理など)
- どのような音が聞こえるか?
- 車のどのあたりから聞こえるのか?(車内・車外/前後左右、上下)
- 異音が聞こえる運転状況は?(停止時、走行中、速度、ブレーキ、ハンドル操作等)
最低でも上記の内容は、聞かれると思います。
一番困るのは、異音の確認ができない時です。どんな音かもわからない状況では診断のしようがないのです。
これは、異音修理だけでなく一般的な故障の場合も同じです。
症状が出てくれたら点検する箇所が絞れます。
これらを踏まえて修理を依頼する時は、具体的に修理依頼事項を伝えることをお勧めします。
また熟練した整備経験のあるサービスフロントにかかればお客さんから修理に必要な情報を的確に得ることができるでしょう。
そんなスタッフがいると愛車を任せても安心できるのではないでしょうか?

30年以上車の整備をしてるnobですが、車から発する異音は様々で時に難解な故障もあります。
記事の内容は、車屋さん(整備士)よりな目線となりますが、お客さんと車屋さん双方が気持ち良くお取引できるように心がけています。
安全快適にドライブするために異変に気付いた時は、信頼できる自動車ディーラーや街の車屋さんでメンテンスすることをお勧めします。
今回は「スズキ スペーシア 減速時異音 異音修理って難しい⁈」でした。
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